「なにもしないでいたら誰でも寝たきりですからね~。」
話の流れで偶にこういうことを言うとポカンとされる。
寝たきりになる高齢者は世の中にごまんといるのに、自分がそうなる可能性についてはあまり考えられることはないようです。
もっと困るのが、寝たきりが遠い若い人ならまだしも寝たきりになってもおかしくない高齢の方が同じような反応をされることです。
まぁ、なんでそんなひどいこと言うのという反応も無きにしも非ずですが…。
寝たきりは特別なことではありません。
なぜなら寝たきりの理由をシンプルに言えば筋力低下だからです。
人間は加齢と共に細胞の合成機能が低下するため、段々と筋肉の再生や強化も行われづらくなってきます。
ゆえに段々と歩く距離や時間が短くなったり、座っている時間すら辛く寝転ぶ時間が延びていくのですが、この流れを改めて見て見ると体を立てているのが段々と難しくなっているののも気づかれるかと思います。
当然、体を横にしかできなくなる寝たきりも延長線上にあるわけです。
その原因である筋力低下を抑制するのに運動が必ず必要になるのですが、運動というのも健康に気を使っている人がやる特別なことだと多くの方が思ってしまっているのです。
生涯自分の足で歩くために運動は必要不可欠なものです。
全員が本来取り組むべきものです。
加齢による筋力低下は20代後半から始まるため、比較的若い世代においても運動の習慣化は必要なものとなります。
この記事に出会った方には、肉体的にも精神的にも辛い寝たきりというものを経験しない人生にしていただけたらと思います。