【口腔ケア】認知症と歯【介護福祉士ブログ】

高齢化の進む日本において、認知症は向き合わなくてはいけない問題の一つです。

認知症にかかりたいという方はいらっしゃらないと思いますので、若いうちからできる認知症対策の一つとして、お口の健康を挙げたいと思います。

アルツハイマー型認知症と歯周病

アルツハイマー型の認知症は、アミロイドβというタンパク質が脳に蓄積することにより発症すると言われています。

このアミロイドβは、本来であれば排出されるのですが、何らかの要因により脳に蓄積されるようになってしまいます。この要因というのは残念ながらはっきりと改名されていません…。

しかしながら、いくつかのある条件ではアミロイドβが多く蓄積されやすい傾向があります。

その一つが『歯周病』です。

九州大学の研究では歯周病菌がアミロイドβの産出・蓄積を促進するメカニズムを明らかにしました。

歯周病は日本人の8割が罹患していると言われています。

歯周病というのは、歯の周りの組織が歯垢に含まれる歯周病菌に感染することで起きる炎症性疾患のことです。

よく耳にする歯肉炎をはじめとして歯周炎、歯槽膿漏というのは歯周病の進行段階を指します。

歯の残存数と認知症

別の研究で行われた60歳以上の1566人を対象とした追跡調査では歯の残存数により認知症発症リスクが変化することが示唆されました。

歯がほとんど残っていない方の認知症発症リスクは20本以上残っている方と比べると約2倍の差があります。

なお、この研究では歯がほとんど残っていない方でも義歯を利用すれば認知症発症リスクを4割程度軽減できるとの結果も出ています。

日本人の平均として、80歳の歯の残存数は12~13本であり、認知症の発症割合は2割をやや超えます。この2割に入らないためには13本以上の歯を守ることが一つの指標になるのではないでしょうか。

お口の健康は脳の健康を作る

口腔内の健康は認知症予防においては重要なポイントです。

デンタルケアにおいては、歯間ブラシの利用や丁寧なブラッシングが基本なのは周知のことかと思います。

特に就寝時は唾液の分泌が減り、口腔内の細菌が増殖しやすくなるので、就寝前の歯磨きは欠かさないようにし、虫歯や歯周病の予防を意識してみてください。

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2件のコメント

    1. コメントありがとうございます!
      水素水や水素療法については引用URLの先生と同意見です。効果を断定するには判断材料が少ないと思います。
      私が体験してレポできれば良いのですが、いかんせん水素関連のサービスは値段が高いので…笑

      タロー.Y.さんはそれらの治療法を検討しているんですか?

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