運動は部屋の掃除【介護福祉士ブログ】

人間の体は老化に伴い動かなくなるもの。

これは誰もが知っていることだと思います。

人間の機能は20代前半にピークを迎え、20代後半から徐々に体の機能を低下させ始めます。

その機能低下が高齢になると顕著な形で日常動作に影響を始めます。

歩けなくなる、腕が上がらなくなるなどがイメージしやすいかと思いますが、その延長線上には物が呑み込めなくなったり、寝たきり状態も待っているのです。

貯筋という言葉がニュースなどで見られる時期がありました。

運動を積極的に行い、筋肉を蓄えておくことで老後の筋力低下に備えましょうという趣旨の言葉と記憶していますが、前述したとおり体の能力低下は20代後半から始まっており、筋力低下もその中に含まれています。

つまりは運動というものは若い世代であっても習慣として取り入れていたほうが良いのは明白です。

極端な話をすれば、食事や睡眠と同じく毎日必ずやる必要があるはずです。

しかしながら、運動というものは趣味で行う域を出ていません。

運動は例えるならば、部屋の掃除です。

散らかり切った部屋を片付けるよりも、毎日少しずづ片づけをしたほうがかかる手間と時間が少なくて済みますよね?

また、散らかり切った部屋というのはダニやカビなどが繁殖しやすく二次的な健康被害も起こしやすくなります。

運動をしないというのは、徐々に汚れていく部屋を放置しているのと一緒で老化していく体をほったらかしにしているのと同じです。

目に分かるくらい老化の弊害が出てきてから回復を目指すのと、毎日少しずづ努力を重ねていくのでは、かかる手間と時間が違うこと。

そして、知らないうちに部屋にダニやカビが増えていくように、糖尿病をはじめとする生活習慣病や骨粗鬆症のような取り返しの利きづらい疾患を気付かないうちに抱えてしまうこと。

老化というのは誰も経験してあらがえないものですが、同じ年で元気な人とそうでない人がいるのはなぜか?というところに目を向けていくと、習慣的な運動にいくらか答えがあるように思います。

幸い筋力は生きている限り増やせることがわかっています。

もう遅いと思わずに取り組む機会を設けていただけたらと思います。

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