認知症の症状 『作話』【事実じゃないけど嘘でもない】

介護者を翻弄する『作話』

認知症を患っている方は事実でない話をすることがあります。

この話をすると「それって嘘では?」と、思われる方が多いと思いますが、そうではありません。

『嘘』というのは意図的に事実ではないことを話すことを言いますが、ここで紹介する認知症の症状である『作話』の特徴は”本人にとっては事実“であることです。

認知症の方と初めて触れ合った方は『嘘ばかりつく』と、思われるかもしれません。

思わず「嘘つかないで!」と言いたくなるところですが、その一言少し待ってみませんか?

本当の話をしてるのに「嘘つき」と言われたら、どう思いますか?

前述のとおり、作話は”本人にとっては事実“なのです。

私たちが人に昨日の出来事を話したとします。それについて「嘘つき」と言われたとして、あなたはどう思いますか?

おそらく、ショックを受けるでしょう。相手のことが信じられなくなりますね。

認知症の方も同じです。

このようなコミュニケーションを繰り返すと記憶を失う認知症患者でも同じ相手には嫌悪感を抱くようになります

介護をやりやすくするのは要介護者の信頼を獲得するのが一番です。

信頼を損ねるコミュニケーションというのは回りまわって介護者にとってマイナスになります。

作話への対応

基本の対応は”否定しないこと”です。

作話に対しては「そうなんですね。」「そんなことがあったんですか。」と言ったような肯定的な反応に徹してください。

途中で「ん?」と思うこともあるかと思いますが、否定するのはやめて、その方の作ったストーリーに則って普通に会話しておけばOKです。

なぜこのような対応が推奨されているかというと、信頼を得ることはもちろんですが、認知症の症状を進行させないためという一面があります。

間違いは指摘したほうが病気の治療になりそうと思うかもしれませんが、本人にとって事実であることを否定されたことによるストレスが、病状を進行を加速させてしまう要因になります。

これを避ける意味合いにおいても肯定を続ける必要があります。

こういった対応はとても疲れる

認知症というのは健常者にとって、理解するのが難しいことがあります。

それでいても対応しなければいけないのが介護です。

もし、介護に疲れてしまったらショートステイと言われる短期入所やデイサービスなどの介護保険サービスを利用してみてください。

他人に任せるのを無責任に感じたり、裏切りのように感じてしまう方がいらっしゃいますが、まずは自分の心身が健康であることが大切です。

もし、高齢者施設に不安がある方は見学に行ってみてみるとイメージが変わってくると思います!

介護保険サービスの利用開始のついてはこちらで紹介しているので参考にされてください。

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