無意味に警戒心を生まないために
皆さんは、あまり仲が良くない人や初対面の人に居られると嫌になる距離ってありませんか?
実はそれ、”パーソナルスペース”と呼ばれる『他者が自分に近付いて不快に感じない限界範囲』を超えられちゃってるからかもしれません…。
今回は人間誰しもが持つ”パーソナルスペース”について紹介します!
パーソナルスペースの特徴
性差
パーソナルスペースの形状は男女によって違います。
男性は”前方と後方に広く、左右は狭い楕円形”
女性は”前後左右に差がない円形”
このことからコミュニケーションをとるときには、男性に対しては横から話しかけたり、横に寄り添うことで円滑になります。
女性の場合は、全方向にパーソナルスペースが広がっていることから、少し離れたところから声をかけ始めたりアクションを起こすことが男性より必要なことがわかります。
年齢差
パーソナルスペースは年齢を重ねるごとに広くなる傾向があります。
子供のころは友達や家族とくっつくようなコミュニケーションが多いのに対して、大人になるにつれてこういったコミュニケーションがこっぱずかしくなったり、不快になったりするのはこのことからかもしれませんね。
高齢者の介護をする場合にはパーソナルスペースの広さに留意して、女性に対する対応と同じように、少し離れたところから声をかけ始めたりアクションを起こすことが大切になってきます。
性格差
パーソナルスペースは外向的な性格の場合は狭く、内向的な性格の場合は広い傾向があります。
誰に対してもフレンドリーで明るい方はパーソナルスペースが狭いので、距離をしっかり詰めたコミュニケーションをとった方が警戒心を下げることにつながります。
一方、一人で行動したり、静かにしている方が好きな方はパーソナルスペースが狭いので、落ち着いた程よい距離感をもったコミュニケーションを時間をかけて続けることが大切となります。
関係性による差
パーソナルスペースは親しい人間には狭くなる傾向があります。
これは皆さんの体感としてもハッキリあるものではないでしょうか。
この関係性による差というのは、女性よりも男性の方に強く表れるものになります。
まとめ
介護をする上でパーソナルスペースに踏み込むことは避けられない
介護中、特に介助の際には身体的接触は避けられません。
ゆえに介護に携わる人間は、介助をスムーズに行うため、また、要介護者に不快感を抱かせないために工夫をする必要があります。
パーソナルスペースの特徴を理解することはそのヒントの一つになると思います。
みなさんの介護負担軽減のためにも、参考になれば幸いです。
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